本ページはプロモーションが含まれています

外壁塗装

外壁塗装のトラブル事例と未然に防ぐために知っておくべきポイント

この記事では、外壁塗装でよくあるトラブルの事例と、トラブルを未然に防ぐコツをご紹介します。

外壁塗装を検討している方は、こんな悩みはありませんか?

悩み

  • 費用が高いから失敗したくない
  • 思うような仕上がりになるだろうか?
  • トラブルにならないか心配

外壁塗装は決して安くない投資です。だからこそ、「よく調べて」「納得してから契約する」ことが、失敗しない最大のコツですよね。

しかし、塗装業者との間で発生するトラブルは後を絶ちません。

見積もりの不透明さ、契約内容の食い違い、施工後の不具合など、あとから「もっと調べておけばよかった…」と後悔する人も多いのが現実です。

この記事では、外壁塗装でよくあるトラブルの事例と、その回避方法・対処法についてわかりやすく解説しています。

具体的なチェックリストや相談窓口も紹介していますので、これから塗装を検討している方は必見です!

契約前に気をつけるポイント

外壁塗装のトラブルを避けるために、契約前に気をつけるポイントがあります。

詳しく見ていきましょう。

悪徳業者を見抜くチェックリスト

外壁塗装のトラブルの多くは、契約する前の段階で回避できるものです。

特に注意すべきは「悪徳業者」と呼ばれる存在です。

彼らは見た目や話し方は丁寧でも、実際の工事では手抜きや不当請求をしてくることがあります。

ここでは、悪徳業者を見抜くためのチェックポイントをいくつか紹介します。

訪問販売で突然来る業者

まず1つ目は「訪問販売で突然来る業者」です。

外壁が劣化していると指摘し、その場で契約を迫ってくる場合は要注意です。

不安を煽るトークで契約を迫る場合は気をつけましょう。

見積もり額が極端に安い業者

2つ目は「見積もりが極端に安い業者」です。

価格が安いのは魅力的ですが、必要な工程を省略している可能性があります。

会社の所在地がはっきりしない業者

3つ目は、会社の所在地がはっきりしない、またはホームページがない業者です。

住所が実在するかGoogleマップなどで確認することも大切です。

資格や許可証の提示がない業者

4つ目は、資格や許可証の提示がない業者です。

塗装業は許認可が必要なケースもあり、建設業許可や施工管理技士などの資格保有者がいるかを確認しましょう。

質問に対してあいまいな回答をする業者

最後に「質問に対してあいまいな回答しか返ってこない業者」も信頼性に欠けます。きちんと質問に対し具体的に説明してくれる業者こそ、信頼できるパートナーです。

これらのポイントをしっかりと押さえることで、悪徳業者を避け、安心して外壁塗装を依頼できるようになります。

見積もり金額に隠れた落とし穴

外壁塗装の見積もりを取る際、「価格が安いからこの業者に決めよう」と考える人は少なくありません。

しかし、その安さの裏には落とし穴が潜んでいることも。特に注意すべきなのは、見積もりに含まれる「作業内容の詳細」と「使用する塗料のグレード」です。

たとえば「下塗り・中塗り・上塗り」の3工程が基本ですが、安価な見積もりではこの中の1つが省かれているケースもあります。

また、使用する塗料の種類についても、「シリコン塗料」や「フッ素塗料」などがありますが、グレードの低い塗料が使われていると、数年で剥がれやひび割れが発生してしまう可能性があります。

さらに、足場代が別途請求される場合や、後から追加料金が発生するトラブルも多くあります。初回の見積もりで総額がいくらになるのか、何が含まれていて何が含まれていないのかをしっかり確認することが重要です。

見積書はただの金額だけで判断せず、「何にいくらかかっているのか」が明記されているか、細かくチェックするようにしましょう。少し面倒に感じるかもしれませんが、これがトラブルを防ぐ最大の手段となります。

契約書で確認すべき3つの項目

契約書は外壁塗装トラブルを防ぐ最後の砦です。しかし、実際には内容をよく読まずに署名してしまう人が少なくありません。トラブルの多くは「契約書に書かれていなかった」「書かれている内容と違った」というケースから発生します。

次の3点をチェックしましょう。

  • 工事の内容と範囲
  • 保証内容
  • 支払い条件と支払い時期

特に確認すべきは「工事の内容と範囲」です。どこからどこまでを塗装するのか、どんな塗料を使うのか、工期はどれくらいかなど、具体的に記載されているかをチェックしましょう。

次に「保証内容」。保証期間がいつまでなのか、保証される範囲(たとえば塗装の剥がれや変色など)が明記されているかも重要です。

保証書が別紙で付属することもあるため、書類一式をきちんと保管しておきましょう。

最後に「支払い条件と支払い時期」です。契約時に一括で支払うのか、工事完了後に支払うのか、あるいは分割か。これをあいまいにしておくと、業者とのトラブルに発展しかねません。

契約書をしっかり読み、理解できない点は質問し、納得してから署名することで、安心した工事の第一歩が踏み出せます。

相見積もりを取るべき理由

外壁塗装を考えるとき、1社だけに見積もりを頼むのではなく、必ず複数の業者に「相見積もり」を取ることをおすすめします

なぜなら、業者ごとに価格やサービス内容に大きな違いがあるからです。

たとえば、同じ塗料を使うとしても、施工方法や職人の技術レベルによって仕上がりや耐久性が変わります。

複数の業者に見積もりを依頼することで、その差が明確になり、「どこに依頼するのがベストなのか」を比較検討できるようになります。

また、相見積もりを提示することで業者側も「他社と比べられている」という緊張感を持ちます。そのため、いい加減な対応を避ける効果もあり、価格交渉にも有利になることがあります。

注意点としては、見積もりをもらう際に「同じ条件」で依頼すること。たとえば「同じ面積」「同じ塗料」「同じ工程数」で見積もりをもらわないと、正確な比較ができません。

信頼できる業者を見つけるためにも、少なくとも3社以上の相見積もりを取ることが、トラブルを避ける最善の方法です。

業者の口コミや評判の正しい見方

口コミサイトやSNS、Googleレビューなどで業者の評判をチェックする人も多いでしょう。

しかし、口コミの情報は「本当かどうか」を見極める目も必要です。なぜなら、やらせの高評価レビューや、逆に根拠のないクレーム投稿も存在するからです。

まず注目すべきは、「具体的な内容が書かれているかどうか」です。「丁寧だった」「安かった」だけではなく、「どんな工程で、どんなトラブルがあって、どう対応してくれたか」などの具体性があるレビューは信頼できます。

次に、評価が高すぎる業者にも注意が必要です。星5つばかりが並んでいる場合は、やらせの可能性も考えましょう。一方で、低評価の内容も全体を読んで判断することが大切です。ひとつのトラブルだけで全体を否定するのは早計です。

さらに、業者がレビューに対して返信しているかも見てください。誠実に返信している業者は、顧客の声を大切にしている証拠です。

最後に、口コミだけでなく「施工事例」や「実際に担当者と会って話すこと」も大事です。リアルな対応を見ることで、その業者が本当に信頼できるかがわかります。

施工中によくあるトラブルと原因

無事に契約が済んで施工が始まりますが、その過程でトラブルに遭うことがあります。

施工中に起こるトラブルと原因について見ていきましょう。

予定より工期が延びる理由とは?

外壁塗装工事では、工期が予定より長引くことは珍しくありません。実際、「2週間で終わると聞いていたのに1ヶ月以上かかった」というようなケースもあります。その理由の多くは、事前に説明されていなかった要因や、業者側の管理不足によるものです。

まずよくある理由が「天候の影響」です。外壁塗装は基本的に屋外での作業なので、雨や強風の日には作業を中断せざるを得ません。特に梅雨や台風シーズンに工事を始めると、想定よりも工期が延びてしまうことがあります。業者が天候リスクを織り込んでいないと、説明なしに長期化してトラブルになるのです。

次に、「職人の手配不足」も原因のひとつです。小規模な業者だと職人が少なく、同時に複数の現場を抱えている場合、作業が断続的になりがちです。毎日少しずつ進めるというスタイルでは、当然ながら全体の工期が長くなります。

また、「下地処理のやり直し」など予期しない工程追加も工期に影響します。家の壁が思った以上に傷んでいたり、前回の塗装が不良だった場合、下準備に時間がかかるためです。

こうした事態を防ぐには、契約前に「どのような場合に工期が延びる可能性があるのか」「その際の連絡体制はどうなっているか」をしっかり確認しておくことが大切です。事前の説明と、こまめな報告があれば、たとえ工期が延びても納得できるものになります。

職人とのコミュニケーション不足問題

外壁塗装工事では、現場の職人と施主(お客様)のコミュニケーションが非常に重要です。しかし実際には、職人とのすれ違いや意思疎通不足によるトラブルが多く報告されています。

たとえば、「塗る予定だった場所が塗られていなかった」「色の指定が間違っていた」「近隣対応をしてくれなかった」など、すべては伝達ミスが原因です。多くの塗装業者では営業担当と職人が別人であるため、営業で伝えた内容が現場に正しく伝わっていないことがあります。

また、職人の中には無口で必要最低限しか話さない方もいます。こちらから声をかけづらい雰囲気があったり、質問しても返事があいまいだと、不安を感じてしまうのも無理はありません。

こうした問題を防ぐには、まず契約時に「現場の責任者(リーダー)」が誰なのかを確認しましょう。現場に立ち会って説明をしてくれる職人がいると、安心感が違います。そして、毎日の作業後に「進捗報告」をしてもらえるようお願いすることも有効です。

施主側も、疑問点や要望は遠慮せずその都度伝えることが大切です。些細なことでも伝えることで、トラブルの芽を早く摘むことができます。

近隣からのクレームが発生するケース

外壁塗装工事では、自宅だけでなく近隣にも影響を与える可能性があります。そのため、事前の説明や配慮が足りないと、ご近所との関係悪化につながることもあるのです。よくあるクレームの内容としては「騒音」「臭い」「塗料の飛散」「車両の出入り」などが挙げられます。

たとえば、足場を組むときや高圧洗浄を行うときの音は意外と大きく、日中に在宅している近隣の方にはかなりのストレスになります。また、塗料の臭いも強く、特に油性塗料を使うときには、洗濯物が干せない・頭痛がするなどのクレームが寄せられることがあります。

さらに、風が強い日に塗料や水が隣家に飛んでしまうと、大きなトラブルに発展することも。実際に「車に塗料が付いた」「外壁に汚れがついた」などで損害賠償を求められるケースもあります。

これを防ぐには、工事が始まる前に業者から近隣に挨拶まわりをしてもらうことが重要です。工程表や工期を伝え、「何かあればすぐに対応します」とひと言添えるだけで印象が大きく変わります。

信頼できる業者はこのような配慮を当たり前のように行っています。契約前に「近隣への対応もしてくれますか?」と確認しておきましょう。

天候によるトラブルとその対策

外壁塗装は天候に大きく左右される作業です。特に雨や雪、湿度が高い日、強風の日などには塗装ができないため、工期が延びたり、作業の質に影響が出たりすることがあります。実は、天候を無視して無理に工事を続けたことで、塗装が剥がれたりムラになったりするトラブルも起こっています。

まず、雨の日に塗装を行うと、塗料が雨で流されてしまい、きれいに仕上がりません。さらに、湿度が高いと塗料の乾燥が不十分になり、ひび割れや変色の原因になります。風が強い日は、塗料が周囲に飛び散るリスクがあるため、近隣への配慮からも作業は避けるべきです。

優良な業者であれば、こうした天候リスクをしっかり説明し、無理な工事は行いません。また、工程表にも「予備日」や「天候による延長可能性」が明記されていることが多いです。

施主としては、「今日は作業できるのか?」「天候の影響は大丈夫か?」を日々確認する姿勢が大切です。作業が中断される場合は、その理由や今後のスケジュールについて説明を求めましょう。

さらに、雨天時の工事中止が発生しても、「予備日が設定されているか」を契約前に確認しておくことで、精神的な安心感も得られます。

作業中の騒音・臭い問題の実態

外壁塗装は、思っている以上に音や臭いが発生します。このことを知らずに工事を始めると、近隣からのクレームだけでなく、家族や自分自身にもストレスを与える結果となることがあります。

たとえば足場を設置する際には金属音が響き、高圧洗浄では水圧による「ゴーッ」という音が家中に聞こえます。また、電動工具を使うときにも騒音は避けられません。これらは朝9時から夕方5時くらいまで続くことが多いため、在宅勤務や小さなお子さんがいる家庭では大きな問題になります。

また、塗料の臭いも強烈です。特に油性塗料は揮発性の成分が空気中に拡散するため、家の中にまで臭いが入り込むこともあります。気分が悪くなったり、頭痛が起きたりする人も少なくありません。

対策としては、業者に「水性塗料を使用できるか」確認することや、「窓や換気口にカバーをする」などの対応をしてもらうことです。また、在宅中にどうしても我慢できない場合は、作業日を避けて外出するなど、柔軟に対応しましょう。

業者との事前打ち合わせで「どの作業がいつ行われるのか」「騒音や臭いが強い日はどれか」を共有してもらうことで、ストレスを軽減できます。

施工後に発覚する塗装不良の例

施工が完了した後に不良が見つかる場合があります。

具体的な事例や原因をご紹介します。

塗装後すぐに剥がれる原因は?

外壁塗装が完了した直後はきれいに見えても、数週間から数ヶ月で「塗装が剥がれてきた」というトラブルが起こることがあります。このような事例は決して珍しくなく、原因をしっかり理解しておくことが大切です。

最も多い原因は「下地処理の不備」です。外壁の表面には、古い塗膜やホコリ、カビ、藻などが付着していることがあり、それらをきれいに落とさずに塗装を行うと、塗料がしっかりと壁に密着しません。結果として、わずかな衝撃や雨風で簡単に剥がれてしまうのです。

もうひとつは「乾燥不足」です。塗装には乾燥時間が必要で、下塗り→中塗り→上塗りとそれぞれの工程の間でしっかり乾燥させなければいけません。しかし、業者によっては工期を短縮するために無理やり重ね塗りしてしまうことがあり、それが剥がれの原因になります。

さらに、「不適切な塗料の選択」もリスクの一つです。外壁の素材に合わない塗料を使うと、どれだけ丁寧に塗っても長持ちしません。例えばモルタル壁に合わないシリコン塗料を使った場合、数ヶ月で浮きや剥がれが出ることがあります。

これらを防ぐには、契約時に「下地処理の工程をどう行うのか」「塗料の種類と適合性はどうか」を確認しましょう。そして、保証内容に「塗装の剥がれがあった場合の対応」が含まれているかも重要です。

色ムラ・塗り残しが起こる理由

外壁塗装が終わったあとに、「なんだか色がまだらになってる」「一部だけ塗ってない箇所がある」といった色ムラや塗り残しのトラブルが発覚することがあります。こうした仕上がりの不良は、見た目が悪いだけでなく、外壁の耐久性にも影響するため注意が必要です。

色ムラの原因の多くは、「塗装回数が足りない」ことです。通常、外壁塗装は3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)が基本ですが、手抜きをして2回しか塗らなかったり、塗料を薄めて使った場合に色ムラが発生しやすくなります。

また、「塗装する人の技術不足」も見逃せません。経験の浅い職人が塗装すると、均一に塗るのが難しく、どうしてもムラが出てしまいます。特に広い面や凹凸のある外壁では、技術の差が仕上がりに表れやすいです。

塗り残しのケースでは、「細かい部分の確認不足」が原因になることが多いです。配管の裏側や軒下、窓枠まわりなど、目立ちにくい箇所は後回しにされがちで、最終チェックが不十分だと見逃されます。

このような問題を防ぐためには、工事完了後に業者と一緒に立ち会いチェックを行うことが大切です。色ムラや塗り残しがあった場合、その場で指摘し、補修をお願いするようにしましょう。

塗装後の雨漏り、実は○○が原因?

「外壁を塗り替えた直後から雨漏りがするようになった」という声を聞いたことがあるかもしれません。一見、塗装と雨漏りは無関係に思えますが、実は密接に関係しています。原因は塗装作業中の“ある工程ミス”にあるのです。

もっとも多い原因は、「シーリング(コーキング)の不良施工」です。サッシや外壁の継ぎ目に使われているゴム状のシーリング材は、外からの水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。ところが、これが劣化したまま塗装されたり、表面だけ補修して内部が空洞のままだった場合、隙間から雨水が浸入してしまうのです。

また、塗装前に「高圧洗浄」で外壁を洗う際に、既にひび割れや隙間がある部分に水が入ってしまい、それが乾燥せずにそのまま塗装されると、内部でカビや腐食が進行して雨漏りにつながることもあります。

さらに、塗装中に換気口や通気孔を塗料で塞いでしまい、湿気が逃げずに内部結露を起こすケースもあるため、細かい部分の養生や施工の配慮が重要になります。

雨漏り対策としては、事前に外壁の点検・補修をしっかり行うこと。そして、シーリングの打ち替え工事が見積もりに含まれているかどうかを確認しましょう。信頼できる業者であれば、こうした処置を丁寧に説明してくれます。

保証があるのに対応してもらえないケース

塗装工事では、多くの業者が「保証付きです」とうたっています。しかし実際には、いざ不具合が起きても「それは保証対象外です」と断られるケースが少なくありません。なぜこうしたことが起きるのでしょうか?

大きな理由のひとつは、「保証内容があいまい」なまま契約してしまっていることです。「何年間保証されるのか」「どんな不具合が対象になるのか」が明記されていない場合、業者側の都合で「これは対象外」と判断されてしまうことがあります。

たとえば、「塗装の剥がれは保証対象だけど、色ムラは対象外」「雨漏りは構造上の問題なので対象外」など、施主が期待する保証と業者が認識している保証の内容にギャップがあることが多いのです。

また、工事完了後に業者と連絡が取れなくなるというケースもあります。特に訪問販売や事務所のない業者だと、数年後には連絡先が変わっている、もしくは廃業しているということも珍しくありません。

これを防ぐためには、契約時に「書面で保証内容を明記」してもらうことが重要です。また、保証書には業者名・連絡先・保証期間・対象項目がはっきり書かれているか確認しましょう。

さらに、万一のときに備えて「地元密着の実績ある業者」を選ぶのも安心材料になります。工事が終わってからが本当の付き合いの始まりです。

数年で再塗装が必要になる施工ミスとは

外壁塗装の目的は、見た目をきれいにするだけでなく、建物を長持ちさせるためです。にもかかわらず、たった2~3年で塗装が劣化し、再び塗り直しが必要になるケースがあります。これは明らかに施工ミスが原因と考えられます。

代表的な施工ミスのひとつが、「塗料の希釈ミス」です。本来はメーカーの指示に従って適切な割合で水やシンナーで薄める必要がありますが、これを守らずに塗料を薄めすぎると、耐久性が大きく落ちてしまいます。

また、「高圧洗浄不足」や「下塗りを省略する」などの工程省略も、塗料の定着が悪くなる原因です。これらの作業は見た目では分かりづらいため、手抜きされても気づかないことが多いです。

さらに、「気温や湿度の条件を無視して施工」した場合も、乾燥不足や塗料の劣化を招き、結果的に短期間で剥がれやひび割れが起こります。

これを防ぐには、「施工写真の提出」をお願いするのが効果的です。工程ごとに写真で記録を残してもらえば、手抜きの有無が一目で分かります。

また、「保証期間と耐用年数が一致しているか」もチェックポイントです。耐久性が10年あるはずの塗料なのに、保証が1年しかない業者には注意が必要です。

トラブル時の正しい対処法

万が一トラブルになった時は、正しい対処法を知っておくことが重要です。

工事トラブルに強い相談窓口一覧

外壁塗装でトラブルが起きたとき、「どこに相談すればいいのかわからない」と困る方は少なくありません。業者と直接話し合いができればよいですが、交渉がこじれると精神的にも大きな負担になります。そんなときに頼れるのが「専門の相談窓口」です。

まず一番おすすめなのは、**国民生活センター(消費生活センター)**です。全国に窓口があり、塗装トラブルのような消費者被害に関する相談を無料で受け付けています。電話番号「188(いやや)」にかけるだけで、最寄りのセンターに自動転送されます。

次に、**住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)**も心強い存在です。こちらは国土交通省が所管する公的機関で、外壁塗装を含む住宅リフォームの相談を受け付けています。専門の建築士によるアドバイスも受けられるため、技術的な内容にも対応してもらえます。

さらに、地元の市区町村の建築相談窓口でも相談可能です。公的な立場から中立的にアドバイスをくれるので、感情的になってしまいがちなトラブル時にも冷静に対応できます。

また、塗装業者が加盟している団体(例:日本塗装工業会日本建築塗装職人の会)があれば、そこに相談するのもひとつの方法です。団体によってはトラブル対応のガイドラインや第三者機関を通した調整制度を設けている場合もあります。

まずは一人で悩まず、相談できる機関に早めに連絡を取ることが、問題解決への第一歩です。

クーリングオフ制度の使い方

外壁塗装の契約をしたあと、「やっぱりやめたい」と思うことは誰にでもあります。特に訪問販売や飛び込み営業で契約してしまった場合、「勢いで契約してしまった…」というケースは非常に多いです。そんなときに使えるのが「クーリングオフ制度」です。

クーリングオフとは、一定期間内であれば契約を無条件で解除できる制度で、主に訪問販売や電話勧誘販売などで適用されます。外壁塗装の場合も、訪問販売や自宅で契約した場合には、契約から8日以内であればクーリングオフが可能です。

重要なのは、「書面で契約を交わしてから8日以内」であるという点です。業者が口頭でしか契約内容を伝えていなかった場合、正式な契約日が曖昧になることもあるので注意が必要です。

クーリングオフの手続きは簡単で、内容証明郵便で契約解除の意思を伝える書面を送るだけです。自分で書くのが不安な場合は、消費生活センターなどで書き方を教えてもらえます。

また、万が一業者が「クーリングオフはできない」と主張してきた場合でも、法律上の権利なので無視してはいけません。専門機関に相談しながら、正当な手続きを進めましょう。

不安なときは、まず「契約した形態が対象になるか」「期限が過ぎていないか」を確認し、早めの行動がポイントです。

業者との交渉で気をつけること

外壁塗装でトラブルが起きた場合、まずやるべきは「業者との話し合い」です。とはいえ、感情的になってしまうと話がこじれたり、逆に業者に丸め込まれてしまったりすることもあるので、冷静に交渉を進めるためのコツを押さえておきましょう。

まず重要なのは、「証拠を残す」ことです。塗装の不良箇所は写真を撮っておく、会話は録音する、LINEやメールでのやり取りを残すなど、後で確認できるようにしましょう。口約束は信用せず、必ず書面や記録を残すことが大切です。

次に、「相手を責めすぎない」ことも交渉のポイントです。「お宅のせいでひどいことになった!」と感情的に怒ると、業者も防衛的になり、話し合いが進みません。「こういった状況になっていて困っています」「どう対応していただけるか教えてください」と、あくまで冷静に伝えるよう心がけましょう。

また、「第三者を交えて話す」方法も効果的です。たとえば、工事保証団体や行政の相談窓口に同席してもらうことで、業者にとっても緊張感が生まれ、誠実な対応を促しやすくなります。

最後に、交渉の場では「対応期限を明確にする」ことが重要です。「○日までに対応してください」と期限を設けることで、うやむやにされるリスクを下げられます。

第三者機関を利用した解決方法

業者との話し合いが平行線になってしまった場合、「第三者機関」を利用して解決を図ることができます。これは中立的な立場の専門家や団体が間に入り、問題の調査や仲裁を行ってくれる仕組みです。

まず有力なのが、**住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)**です。ここでは、建築士や法律の専門家がトラブルの内容を聞き取り、無料でアドバイスしてくれるだけでなく、「専門家による現地調査」や「ADR(裁判外紛争解決手続)」を行うことも可能です。

次に、地方公共団体が設置している建築相談室や、消費生活センターも頼りになります。これらの機関では、法的な視点からのアドバイスや、業者とのやり取りのサポートもしてくれます。

もし塗装業者が業界団体に所属している場合は、その団体に苦情申立を行うこともできます。団体によっては、加盟業者に対して指導や改善命令を出す権限を持っていることがあります。

こうした第三者機関を活用することで、個人で業者に立ち向かうよりも公平な解決を目指すことができます。相談は無料で行えることが多いので、トラブルが長期化しそうなときは、早めに利用することが重要です。

弁護士に相談すべきケースとは?

トラブルが深刻化し、業者と全く連絡が取れなくなったり、修理や返金を拒否された場合は、弁護士に相談することを検討する必要があります。特に次のようなケースでは、法的な対応が必要になる可能性が高いです。

  • 高額な被害(例:100万円以上の支払いに対し、施工不良が認められる)
  • 契約書の内容と明らかに異なる工事が行われた
  • 保証期間内なのに修理を拒否されている
  • 悪質な営業(強引な契約、虚偽説明など)があった
  • すでに他の相談窓口でも解決できなかった

弁護士に依頼することで、内容証明郵便による正式な通知や、損害賠償請求、場合によっては裁判による解決も視野に入れることができます。

ただし、費用も発生するため、まずは「無料法律相談」などで初期相談を行い、訴訟の必要性や費用対効果を検討しましょう。地域の弁護士会や法テラスでは、30分〜60分の無料相談を実施していることがあります。

弁護士に依頼することで、業者が態度を一変させることもあるため、最後の手段として非常に効果的です。

トラブルを防ぐための業者選びのコツ

トラブルを未然に防ぐためには、信頼できる業者を選ぶことが重要になります。

いい業者を選ぶポイントをご紹介します。

資格・許可を確認するポイント

外壁塗装のトラブルを避けるうえで、業者が「信頼できるかどうか」は非常に重要です。その判断基準のひとつが、適切な資格や許可を取得しているかどうか。資格があるということは、一定の知識と技術を持ち、法令を守って業務を行っている証明になります。

まず確認したいのは、「建設業許可(塗装工事業)」です。これは工事規模が500万円以上の場合に必要な国の許可で、無許可で営業している業者は、規模によっては違法になる可能性もあります。許可番号はホームページや名刺に記載されていることが多いので、確認してみましょう。

次に、「一級塗装技能士」や「外壁診断士」などの国家資格や民間認定資格も参考になります。一級塗装技能士は、実技と学科試験をクリアした上で取得できる国家資格で、信頼度が非常に高いです。外壁診断士は、劣化状況を正しく判断できる知識がある証拠となります。

また、「住宅リフォーム事業者団体登録制度」や「国土交通省の補助制度対応事業者」に登録されているかも信頼の目安です。これらに登録されている業者は、一定の審査基準をクリアしているため、安心感があります。

これらの資格や許可は、業者に直接尋ねても失礼ではありません。「こういった資格をお持ちですか?」と聞くことで、業者の対応姿勢を見ることもできます。しっかりと説明してくれる業者こそ、本当に信頼できる業者と言えるでしょう。

地元密着型の業者を選ぶ理由

大手チェーンや全国展開の業者もありますが、実は「地元密着型」の業者を選ぶことが、外壁塗装でのトラブルを防ぐコツの一つです。その理由は3つあります。

ひとつ目は、すぐに対応してくれること。たとえば、工事中や工事後に不具合や疑問があっても、地元に拠点がある業者なら迅速に駆けつけてくれます。これが遠方の業者だと、連絡しても対応が遅れがちです。

二つ目は、評判が目に見えること。地元で長年営業している業者は、地域の人からの評価が命です。変な工事をして評判を落とせば、地域で仕事ができなくなってしまうので、誠実に対応してくれる可能性が高いのです。近所の人や地元のSNS、口コミでも情報が得やすい点もメリットです。

三つ目は、価格が比較的適正であること。大手業者は広告費や中間マージンが上乗せされる傾向がありますが、地元業者は営業から施工まで自社で完結していることが多く、コストも抑えられます。そのぶん、内容と価格のバランスが良くなる傾向があります。

もちろん、地元業者すべてが優良とは限らないので、口コミや施工事例なども確認しながら、「信頼できる地元業者」を選びましょう。

説明が丁寧な業者が信頼できる理由

見積もりや契約の際に「やたらと専門用語を使って早口で話す」「質問しても答えがあいまい」——そんな業者には注意が必要です。逆に、わかりやすく丁寧に説明してくれる業者は、トラブルを未然に防ぐための大切な存在です。

なぜなら、外壁塗装には専門的な知識が必要な場面が多く、一般の人にとっては「わからないことだらけ」だからです。そんなとき、丁寧な業者は塗料の種類、塗装回数、保証の内容などをわかりやすく説明してくれます。「これはこういう理由で必要です」「これは省略できますが、デメリットはこうです」といった風に説明があると、こちらも納得して判断できますよね。

また、丁寧な説明ができるということは、自社の技術や工事内容に自信があるという証拠でもあります。逆に、質問に対してあいまいな回答しかしない業者は、実は下請けに丸投げだったり、現場のことをよく把握していない場合もあります。

さらに、丁寧な業者は契約後の対応も誠実であるケースが多く、何かトラブルがあっても迅速に対応してくれます。

「聞けば何でも教えてくれる」「質問しやすい雰囲気がある」業者こそ、本当に信頼できるパートナーです。

アフターサポートが充実しているかチェック

外壁塗装は、施工が終わってからが本当のスタートです。数年後に塗装の剥がれやひび割れが発生した場合、しっかりとアフターサポートをしてくれる業者を選ばなければ、大きな出費や再施工のトラブルにつながります。

まず確認すべきは、「保証内容の詳細」です。どれくらいの期間、どんな不具合に対応してくれるのかを契約前にチェックしましょう。「塗膜の剥がれは10年保証」「色あせは保証対象外」といった内容が明記されているかがポイントです。

次に、「定期点検の有無」も重要です。優良な業者は、1年後・3年後・5年後など、定期的に塗装状態を確認しに来てくれるサービスを提供していることがあります。定期点検があることで、早期の不具合発見・対応が可能になります。

また、万が一不具合があった際に「すぐに対応してくれるか」「追加費用がかからないか」も事前に確認しておきましょう。アフターサポートを口約束で済ませるのではなく、保証書や点検サービスの内容が書面で残っていることが大切です。

最後に、「その業者が今後も営業を続けているか」という観点も忘れずに。地域密着で長年営業している会社の方が、数年後でも確実に連絡が取れる可能性が高いです。

実際に施工した家を見せてもらう方法

「この業者、本当に大丈夫かな?」と不安なときに有効なのが、過去に施工した家を実際に見せてもらうことです。これにより、塗装の仕上がりや色の印象、耐久性などを自分の目で確認できます。

業者にお願いすれば、過去のお客様に了承を得て、外から見学できる家を紹介してくれる場合があります。たとえば、「この近くで3年前に塗装したお宅があるので、よければ見に行ってみてください」といった対応をしてくれる業者は非常に信頼できます。

また、写真だけでなく「実際の経年劣化具合」も見ることで、塗料の耐久性や職人の腕の差を感じ取ることができます。さらに、可能であれば、施工主の方に感想を聞くことができるとベストです。実際に依頼した人のリアルな声は、何よりも参考になります。

注意点として、プライバシーの関係で勝手に住所を教えたり、同行せずに見に行かせる業者には注意が必要です。必ず事前にお客様の了承を取っているか確認しましょう。

このように「実物を見せてくれるかどうか」も、業者の信頼度を測るひとつのバロメーターになります。言葉だけではわからない本当の実力を、自分の目で確かめてください。

まとめ

外壁塗装は家を美しく保ち、劣化を防ぐために欠かせない工事ですが、その分トラブルも多く報告されています。契約前の見積もりや業者選び、施工中の対応、そして施工後のアフターサポートまで、一つひとつの段階で注意すべきポイントがあります。

今回ご紹介した内容をおさらいすると、

  • 契約前には、悪徳業者を見抜く目を持つこと
  • 施工中には、天候や職人とのコミュニケーションに気を配ること
  • 施工後には、不具合を見逃さず、保証をきちんと確認すること
  • トラブル時には、第三者機関や弁護士など適切な相談先に頼ること
  • 信頼できる業者を選ぶための基準を知っておくこと

が非常に重要です。

-外壁塗装